第4章 仕事や課題が多くてイライラしてしまう君へ

4 仕事や課題が多くてイライラしてしまう君へ

人生は、多くの課題を限られた時間の中で次々に処理していく日々の連続です。どれから手をつけてよいか迷ってしまうと、時間はどんどん過ぎていき、イライラするばかりで嫌になってしまいます。

まず、多くの課題に取り組む順番ですが、最も早く片付く課題を3秒で決め、すぐに始めましょう。とにかく決断とスピード重視です。完璧をめざさず、やってみるのです。その課題ができれば、課題が一つ消えたことでイライラも少し減ります。次に少し時間がかかってもできそうな課題に取り組みます。これもすぐに始めます。始めてみれば、気がついたときには課題は完了しているものです。こうなれば、複数の課題のうち多くは完了している状態までになっているはずです。後は、むずかしい課題が残っているでしょうが、多くの課題が終わっているので気持ちはずいぶん楽になっているはずです。後は、そのむずかしい課題を攻略するために何が必要か? 工夫することはないか? など、ゲーム感覚で頭を使って取り組んでみましょう。

もし、途中で先に進めなくなった時には、無理をせず休憩しましょう。

ボーッとする時間もヒラメキには必要です。休憩することで攻略法が思いつくかも知れません。
課題を攻略するためには、時間管理方法も工夫する必要があります。

では、課題に取り組む時間管理方法について考えていきましょう。まず、人間の集中力は最大15分が限度です。
テレビのCMが15分おきに入るのも人間の脳科学的に正しいのです。

何時間も集中して仕事を続けることは、人間には不可能なことです。では、何時間も仕事に集中しているように見える人は、どうしているのでしょう。実は、約15分おきに静かに目を閉じたり、遠くを見たり、席を立ったり、別の資料を探してみたり、目立たないようにリラックスする時間を組み入れて、次の15分の集中を可能にしているのです。

仕事に取り組むときには、集中時間とリラックスタイムを上手に組み立てる必要があります。起業家で作家のフランチェスコ・シリロ氏が提唱した、「ポモドーロ・テクニック」が時間管理術として有名です。参考にしてみてください。※ポモドーロ=トマト型キッチンタイマーのトマトのイタリア語

・タイマーを25分に設定して作業を開始する

・タイマーが鳴ったら、3~5分の休憩をとる

・4~5回に1回は、15~30分の長めの休憩をとる

仕事や課題が多くてイライラしてしまう時は、その原因である課題をとにかく減らすことから始めましょう。3秒で決断、すぐに実行、完璧はめざさず、必要があれば、すぐ修正する。この行動パターンを習慣にできれば、君は仕事ができる有能な人として多くの人から認められることでしょう。

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