第15章 文章を書くことが苦手な君へ

15 文章を書くことが苦手な君へ

人生において、生涯にわたり必要となる能力は、「人前で話すこと」と「文章を書くこと」です。しかし、この二つの能力に関して、学校教育でしっかり学ぶことができるかというと、以外にもそうではありません。

各教科の授業の中で、何度となく文章を書かされ、発表もさせられます。しかし、そもそもいい文章の書き方、いいスピーチのテクニックをしっかり教える時間というのは、授業の中には設定されていないのです。課題として児童、生徒にはやらせて評価をするだけで終わっているのです。残念なことに、ただ学校に通っているだけでは、文章を書く能力は上達しないのです。

では、文章上達のために本をたくさん読めば良いのでしょうか?  私は、ただ本を多く読むだけでは、有効な学習効果は得られないと思っています。

本を読むことが大好きで、自分でも小説や詩などを書く子は、文書はどんどん上達していきます。しかし、ただ小説を読んで楽しんでいるだけでは、どれだけ多くの本を読んでも、いい文書が書けるようにはならないのです。 つまり、文章を読む側から書く側に意識を変える必要があるのです。

とにかく、自分の思いを文章にしてアウトプットすることから始めてください。まず行動が先です。最初から完璧な文書など書けません。今思いつく言葉をどんどん書きつづり、書いてから読み直して考えるのです。読み直して少しでも違和感を感じたなら、どこかに問題があるはずです。思い切って手直しをしてみてください。そして、書く内容に行き詰まって次の言葉が出てこなくなってしまったら、さっさと寝ましょう。仮眠を取るなりして、一度書く作業をリセットしてください。ここでも、創造性の章で紹介した「デフォルト・モード・ネットワーク」の機能が働いて、次の展開に結びつく言葉や内容が頭に浮かんで来ます。浮かんだら忘れないうちにメモを取るか、続きを書きだしてください。私は、最初の出版本の原稿をこの方法で完成させました。

あと、私は文章のエンターテインメント性を重視しています。その文章を読んだ人を楽しませる要素があるかということです。ただ情報を並べただけの文章など誰も気にとめてくれないからです。これは書く側から読む側に意識を変えて考えれば分かることです。書き手がどれだけ苦労して書こうが、読み手にとっては関係ないことなのです。面白くなければ意味が無い。誰も内容を気にとめてくれない。時間のムダでしかないのです。

内容には、誰もが知りたかった情報が分かりやすくまとめられているだけではなく、今までにない新たな視点がある、など、そこに読み手が感心したり、感動したり、納得したりする要素が盛り込まれている必要があります。

大阪のおばちゃんから、「いや、その話にオチないやん。おもろないな!」と、言われたら終わりです。そういうことです。

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