第1章 弟や妹がいて嫌だと思ってしまう君へ

1 弟や妹がいて嫌だと思ってしまう君へ

生まれる前の魂は天国にいて、「このお母さんから生まれたい、このお母さんを幸せにしたい」と思って、お母さんを選んで生まれてくるそうです。
そのとき、同じお母さんを選んだ魂は、どちらが先に生まれるか、じゃんけんで決めます。なぜ、じゃんけんで決めるかというと、どちらも先に生まれたいからです。先に生まれた赤ちゃんは、次に弟妹が生まれてくるまでの間、一人っ子でお母さんの愛情を独り占めできるからです。
先に生まれた赤ちゃんはじゃんけんに勝って、喜んで生まれてきたのです。

では、後から生まれた弟妹は損かというと、そうでもありません。生まれたときから、何をしたら良いのかお手本になる兄姉が身近にいて、いろいろなことを早い時期からマネをして学ぶことができるメリット(良いこと)があります。

後から生まれた幼い弟妹は、がんばって兄姉のマネをします。がんばってお母さんの愛情を確かめようとします。それは、時として兄姉の勉強や仕事や遊びの邪魔をしたり、お母さんとの会話に横入りしてきて、お母さんの気を引こうと泣いたり叫んだりします。
そんなとき、兄姉は弟妹が邪魔な存在に思えてしまいます。
でも、生まれる前は同じお母さんを選び、助け合ってお母さんを幸せにしたいと思っていたはずです。
弟妹の「わがまま」や「やんちゃ」は幼いときだけでずっとは続きません。
将来、大人になったとき、共通の話題として親のことを話せるのは、家族だけです。親しい友人に話すことはできても、他人の親の思い出は友人とは共有できません。

世の中には、支え合う仲の良い家族もあれば、憎しみ合い傷つけ合う仲の悪い家族もあります。

お金や時間は分けると減ります。しかし、お母さんの愛情は違います。弟妹の世話で時間を取られてしまった分だけ、愛情が減ったと思うかも知れませんが、お母さんの愛情は減っていません。お母さんの心はいつも君のことを思っています。君だけの相手をしてあげられなくても、君が自分を選んで生まれて来てくれたことに心から感謝し、心から君を愛しています。

お母さんが願っていることは、子供達ひとり一人が自分の力で人生を生き抜いて幸せになってくれること、そして家族が助け合って仲良くしてくれることです。
今は邪魔に思ってしまいますよね。でも将来の弟妹はお母さんの思い出を語り合えるとても大切な存在になっているはずです。そうなるためには、お母さんの君への愛情を信じてあげて、弟妹が成長して話が通じる年齢になるまで少しだけ待ってあげてください。

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