第8章 悲しいことを知ると心が辛くなってしまう君へ

8 悲しいことを知ると心が辛くなってしまう君へ

この世界には、悲しいこと、辛いことがあふれています。
心優しいく感受性が豊かな君は、きっと悲しいことを知るたびに心を痛め、辛い気持ちになってしまうでしょう。
これからの長い人生を生きていく上で、必要以上に心を痛めないためのアドバイスを伝えていきます。

まず、この世界をどう観て、どう受け止めるか、そこから考えていきましょう。
人類の歴史は悲惨な戦争の歴史です。そこだけを取り上げて観てしまうと、誰もが心を病みます。
しかし、そんな歴史の中にも、人類の未来を切り拓くために、理想と希望を掲げ、人のために尽くした人が大勢いました。
そのような人達の存在に意識を向けてください。
尊敬できる人の伝記は力になります。
その伝記には、きっと普通の人以上の苦難を経験していることが書かれているはずです。
偉業を達成した人には、必ずきびしい試練が与えられるみたいです。
苦難を乗り越える力が人には与えられていることを、伝記を読むことで学べるはずです。

ある一面だけを観て絶望することはやめましょう。
この世界は、善も悪も、美しいものも醜いものも、同時に存在する「ごちゃ混ぜの世界」なのです。
この「ごちゃ混ぜの世界」には、ある不思議な法則があります。
この世界を形作っている物質にはそれぞれ、固有の周波数と言って波のような性質があり、同じ波長のもの同士が引き合い、違う波長のもの同士は反発し合う性質を持っています。簡単に言うと、性格の似た子は仲良しになり、性格が合わない子とは離れていくようなものです。

すごく悲しい心の状態だと、不幸なことが原因で幽霊になってしまった霊を呼び寄せることになります。
霊が怖い人は、自分の心を明るく、楽しくしていれば明るい波長に包まれることで、霊の暗い波長と合わず、バリアのように自分を守ることができます。
私はこのことを知ってから霊が怖くなくなりました。
ことは霊だけの話ではありません。
明るく前向きな波長は、君の人生にも影響して、すてきな出会いや新しいチャンスもめぐってきます。

社会や人の悪い面ばかり観ずに、良い面を観るように心がけましょう。
そして、不幸な人に寄り添うことは良いことだと思いますが、くれぐれも同情のあまり不幸な人の波長に同調しないようにしてください。
話を聞いてあげることは相手にとって救いとなりますが、それ以上の深入りは危険です。適度な距離を保つように注意してください。

仏教では蓮の花が聖なる花とされています。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」と言われ、泥水さえも弾いてしまう蓮の葉が持つ撥水性が、汚れ多きこの世にあっても、汚れに染まらない強さを表していて、人もそうあるべきだと説いているのです。
明るく、そして汚れを弾く強さを持ちましょう。

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