文部大臣奨励賞受賞作品

文部大臣奨励賞受賞作品

1994年に美術団体である旺玄会で「文部大臣奨励賞」を受賞することができました。この賞が旺玄会の最高賞であり、私が目標にしていた賞でした。

当初はヨーロッパの風景を描き、そこから「雨月」シリーズにテーマを変更し、安田火災記念奨励賞などいくつかの賞をいただいていました。しかし、都会に住む人達の孤独感や閉塞感をテーマに絵を描いてみたいと思うようになり、「都市の記憶」シリーズを描くようになった中で「KARUMA」シリーズへと展開して描いたうちの一点です。

作品は油彩画で描かれたF150号(2,273×1,818㎜)サイズの大作です。
部屋からトラックに積み込むのに苦労した記憶があります。
固定観念に囚われ石化したように岩に閉じ込められている人間、砂漠化した大地と黒い太陽、そんなイメージで描いた作品のメッセージ性を高く評価していただけたことを本当に嬉しく思いました。

大きな賞を受賞すると、逆にそのことがプレッシャーになって自由に描けなくなる場合があります。そうなりたくなかったので、受賞後は、あえてテーマを女性の群像を同系色で描く、「想い」シリーズに変えて制作活動を続けました。いろいろな意味で、私の画家としての活動における記念碑的な作品であったといえます。

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